戻る山での救急法 (2014年10月9日)




山での事故のほとんどは外因性です。
滑落による骨折、裂傷、最近起こった御嶽山の噴石打撃による死亡など、山での事故は命に関わる場合がほとんどです。
そして、内因性(心肺蘇生による救急が主)と違って時間との勝負となります。
外傷死には即死、早期死亡(大量出血、胸部・頭部外傷)、晩期死亡(多臓器不全・肺血症)とあり命を救うためには1時間以内に病院に運ばなければなりません。
ところが大きな問題があります、患者を動かすことがとても危険なのです。
止血をする、呼吸困難なら気道確保のために患者を動かす、など仕方ない場合もありますが、基本は自然体を固定し、即病院に運ばなければなりません。
そして1時間以内に。

山に入る場合多くのことを想定しておかなければなりませんね。